
パッションフルーツQ&A

パッションフルーツって?

ブラジル原産のクダモノトケイソウを美味しく改良してつくられたフルーツです。
名前の通り花は時計の文字盤の上に時針が浮いた形をしています。原産地の中米で、花を初めて見た宣教師が思わず胸で十字を切ってお祈りしたといいます。
針の形がキリストがはりつけにされた十字架に似ていたためと言われますが、えも言われない美しさは見る人を感動させます。
香りも高貴で、ブランド香水の香りにも使われます。
また、果肉はもちろん葉や茎にも薬効(ハーブ効果)があります。ドイツではハーブに指定されています。精神安定と安眠効果、そして高齢者の脳を活性化させる効果があると言われています。葉や茎は乾燥させて「ハーブティー」として利用されます。

パッションフルーツはどうやって食べるの?

パッションフルーツは果皮の表面にしわが出てきたくらいが、糖度が高くなり食べ頃です。冷蔵庫で冷やして、2つに切ってからスプーンで種ごと中身をかき出して召し上がって下さい。
ヨーグルトなどにかけてもおいしく召し上がれます。

パッションフルーツの育て方は?

パッションフルーツは、温暖な気候であれば年2回開花し、実をつけます。成長速度もとても早い植物ですので、育てる楽しみも大きいでしょう。
1.定植は、最低でも平均気温10℃以上になってから。
あまり深植えはしない方が良い。雪等寒さに注意すること。
2.直射日光のあたる場所で、水はけ、風通しをよくする
土の量が多ければ多いほど、成長が早い。上に伸びる分、下へも伸びます。
3.ツルが伸びている間は、葉の色があせる(黄色くなる)事のないように注意する。
肥料は、固形肥料等を与えて下さい。日光・水・肥料を多く好みます。
IB化学肥料・ハイポネックス(液肥)・HB101等。油カス・鶏糞でも良い。
小さなつぼみがたくさん付いていたら、肥料を多く与えて下さい。
栄養不足で、つぼみが黄色くなり開花しない事があります。
4.開花は年2回
6月~7月くらいと9月~10月くらいにかけて開花する。
開花するのは昼間なので、絵筆等で受粉作業する。
花粉が湿ってしまうと、受粉がダメになります。
開花誘導
つぼみが出来たら、毎日水やりを続け、途中で水を切ると、ショックで開花する。
最初の第一花は必ず、受粉作業を行う。後は、自花受粉でも良い。
第一花が結果することで、二番目以降の花が開花しやすくなる。
5.収穫は60日後
開花、受粉から玉伸びに2週間、登熟に45日間を要する。
自然落果して、収穫できるのは開花からほぼ60日後。
開花、玉伸び、登熟は最低でも平均気温で15~17℃程度の温度が必要。
6.食べごろ
赤い果実がツルから落ちて、実がシワシワになり見苦しくなった頃。
糖度が上がり、酸味が少なくなり美味しくなります。
7.その他
ウイルスに弱いです。
葉がチリチリになっていると、病気にかかっています。
害虫には強いので、基本は無農薬栽培で大丈夫です。