■ パッションフルーツ栽培のいちねん

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こちらは、関むぎパッションフルーツ組合の栽培方法になります。岐阜県関市の中山間地域に合わせた「露地」の栽培方法でございます。

パッションフルーツ栽培には、日本各地の気候に合わせた作付けが必要になりますので、あらかじめご了承ください。

■ 2月から土づくりがスタート

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​関むぎパッションフルーツ組合では、2月ごろから土づくりがスタートします。岐阜県関市における2月と言えば、雪もチラつく、とても冷え込む時期です。

関むぎパッションフルーツ組合では、開園以来「農薬を使わず」栽培しております。肥料は有機にこだわり、地元業者の鶏糞や油かすを使用。先祖から受け継いだ大切な農地を、よりよい状態で次世代に橋渡ししたいと考えています。

4月ごろからは植栽準備です。パッションフルーツ栽培は、ハウスを活用した施設栽培が主流ですが、弊社は「露地」で栽培しています​。

露地栽培で必要な資材は、杭とネットのみ。杭は、地元の木材加工業者が「間伐材」を使って製材したもの。ネットは海苔網で使用された後の「リサイクル網」を使っています。

パッションフルーツ栽培を「できる限りシンプル」に。持続可能な農業を目指して、日夜研究しています。

■ 霜が降りなくなった5月に植栽。6月から7月は毎日受粉

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​パッションフルーツの耐寒温度は「5度」と言われており、霜に当たってしまうと枯れてしまいます。岐阜県関市では、霜の心配がなくなった5月のゴールデンウィークごろから植栽を始めます。

樹高約30センチに育った苗を、一本一本手作業で植えていきます。植栽から2週間程度は見た目の変化はほぼ感じられません。地上の変化が見られない分、根っこが成長しています。

最低気温が15度を超えたぐらいからグググと成長が早まります。

6月にはパッションフルーツの開花が見られます。気温が25度ぐらいになると一斉に咲き始めます。6月から7月は毎日受粉作業を行います。

パッションフルーツは「時計草」とも呼ばれますが、開花時間は決まって午前9時30分ごろ。パッションフルーツは「一日花」なので、その日しか咲くことはありません。

パッションフルーツは、人工受粉を行うことで結果率が格段に上がります。アリやハチたちが受粉を手伝ってくれることもありますが、自然な状態での結果率は約10%です。

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パッションフルーツの受粉方法は、おしべの裏側の花粉を、めしべの裏側に付着させることです。その際、指で付けてもよいですし、筆を使ってもOKです。

受粉の際の注意点は、めしべがグググと寝てきてから受粉させること。開花直後のめしべは立っているので、しっかりめしべが寝てから受粉します​。

受粉に適している時間は、午前11時ごろから午後2時ごろまで。晴れた日に行います。雨の日は花粉が流れてしまうので、結果率が格段に下がります。

 

■ 8月から9月は収穫の最盛期。自然落果した果実を拾います

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​パッションフルーツは、受粉から約60日後に収穫することができます。

関むぎパッションフルーツ組合では、樹上で完熟して自然落果したものを収穫しています。収穫時期には、朝・昼・夕方と3回は畑を見回り、落果した果実をチェックします。

よくある質問に「果実の収穫はどのように行っていますか?」というものがありますが、ズバリ「落果した果実を拾い集めるだけ」とお答えしております。

収穫時期は夏真っ盛り。40度近くまで気温が上昇することもある中で、3haの畑をくまなく歩き回ります。なかなか骨の折れる収穫作業になります。

​関むぎパッションフルーツ組合では、道の駅やJAのとれった市場での委託販売に加えて、通信販売も行っております。お買い物に便利なオンラインショップを開設しましたので、ぜひご来店ください。

​パッションフルーツ果実は、8月〜9月ごろまでの限定出品になりますが、関市のふるさと納税の返礼品に出品しています(2021年の果実は終了しました)。

■ 10月は茶摘み。11月から年明けまでは畑の片付け

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​関むぎパッションフルーツ組合では、9月末ごろに収穫を終えます。

果実の収穫が終わった10月、おそらく日本中どこを探しても見つからない「パッションフルーツの葉っぱ」を使ったお茶を摘み取ります。

パッションフルーツの良質な若葉のみを「手摘み」しています。摘み取った葉は、お茶の名産「白川茶」の製法で遠赤外線焙煎します。

お茶摘みが終わると、畑の片付けに入ります。関むぎパッションフルーツ組合では、一年ごとに苗を植え替えていますので、11月以降に植っている株をすべて抜き取ります。

パッションフルーツには、頑丈なツルがありますので、ネットにしっかりと絡まったツルを外すのは一苦労です。2ヶ月程度かけながら、一株ずつゆっくりと外していきます。

​そして、冬が明ける前に土づくりを始めます。